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月経異常

月経(生理)とは、子宮内膜が周期的にはがれて血液と一緒に出てくる現象です。排卵後に黄体に変化した組織から妊娠を継続させようとするホルモンが分泌されますが、妊娠していなかった場合には黄体が吸収されていくためホルモン分泌もなくなることがきっかけとなり、一気に子宮内膜がはがれます。黄体ホルモンは排卵が起こらなければ分泌されないので、排卵が無い場合は通常、月経はありませんが、周期的に出血することもあります(無排卵周期症)。これは、しばらく月経がない場合に子宮内膜が部分的に破綻して不正出血となるからです。ダイエットや過激な運動、試験や職場の悩みなどのストレスや不安、内服薬の影響などで排卵されなくなり、無月経(3ヵ月以上月経がない場合)になることもあります。無月経を長期間放置しておくと、月経が回復しづらくなります。女性ホルモンの不足で、若くても更年期障害と同じ症状や骨粗鬆症をきたすことがあるので、早めの治療が必要です。


なお、正常とされる月経周期は24~38日ですが、±6日以内の変動であれば異常ではありません。おおむね10~14歳で初経となり、45~56歳くらいで閉経となります。思春期はしばらく月経周期が安定しないこともあります。閉経移行期は、卵巣機能が低下すると分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響で卵胞が早く発育して排卵するようになるため、月経周期は短縮するようになります。

月経量が多く、1週間以上出血が持続する場合は過多月経の可能性があります。子宮筋腫や子宮腺筋症などが原因となります。低用量ピル(LEP製剤)や黄体ホルモン製剤、一時的に閉経状態にするレルミナなどの内服治療や、持続的に黄体ホルモンを作用させるミレーナを子宮内に挿入する(5年間作用・避妊効果もあります)治療法もあります。逆に、出血量が非常に少なく、期間も3日以内の場合は過少月経です。排卵障害や、甲状腺ホルモンなどの分泌異常などが原因です。

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