最近、腟萎縮や女性の尿失禁向けのレーザー治療機器の広告が届くようになりました。腟レーザー治療で効果があったと満足している方もいるようですが、高い治療費を払って何の効果もなかったという方も多いようです。アメリカやイギリスの産婦人科学会やイギリスの泌尿器科学会においては、効果に否定的な前向き研究が増えています。
国際腟外陰病学会などが共同で発表した論文(J Low Genit Tract Dis.2019;23:151-160)によると、これまでの研究の大部分は、業界からの資金提供を受けており、バイアスのリスクが非常に高いようです。限定的な症例において有用な可能性はあるものの、長期的な有効性および安全性のデータは不足しているようです。今後きちんとしたデータが出るまでは、この技術は実験的なものとみなされるべきのようです。