脱毛症の話題
2025年10月号の日本医師会雑誌は脱毛症診療についての特集でした。現在、脱毛症に関する日本皮膚科学会ガイドラインには「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン」と、2024年に新しくなった「円形脱毛症診療ガイドライン」があります。脱毛症の原因は幅広いため、専門医の受診が勧められますが、産婦人科の受診のついでに相談されることもあります。内服薬で休止期脱毛症がおきる可能性もあり、たとえば精神科の薬で高プロラクチン血症になって毛が抜けたり、乳がん治療の際にびまん性脱毛症(いわゆる薄毛)になったりします。コレステロールの薬、降圧剤でも脱毛症になることがあるようです。10代のころから薄毛に悩んでいる方のなかに、多嚢胞性卵巣症候群が隠れていることもあるようですし、過多月経による貧血が原因だったり、最近では梅毒性の脱毛も増えているようです。
今回の特集を見ていると、何回か診てみないと分からない場合があったり、一見何もなくてもトリコスコピー(皮膚科の診察)で病的な変化が起きていたりすることもあり、奥が深い印象を持ちました。やはり、脱毛症で気になっている場合は、きちんと診てくれる皮膚科の受診をお勧めします。
