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院長ブログ

ピンクリボン月間(2021.10.25更新)

10月はピンクリボン月間です。先日、2週にわたって乳がんについてラジオ解説しましたが、再度乳がん検診の重要性を強調しておきたいと思います。ちょうど10年前の統計では、生涯で14人に1人乳がんにかかっていましたが年々罹患率は増えており、今年の発表では9人に1人になりました。ところが、死亡率は他臓器のがんに比べるとそれほど上昇していないのです。つまり、早く発見できれば完治しやすいと言えるでしょう。半数以上の女性が乳がん検診を受けない状況が改善されることを願っています。

ラジオで詳しく説明できなかった内容を2つ補足しておきます。
大豆の摂取で乳がんの発症リスクが減少する可能性があると、以前、国立がん研究センターから報告されたことを紹介しましたが、これは大豆に含まれるイソフラボンに抗エストロゲン作用があることが要因と考えられています。矛盾するようですが、イソフラボンにはエストロゲン作用もあり、更年期障害にも有効であることが分かっております。ただ、多く摂取すればよいわけではなく、1日30mgが上限になっていることを申し添えます。

女性ホルモンを使う治療を提案すると、「乳がんが増えることが心配」とおっしゃる方があります。確かに歴史的にはその通りでした。かつては、避妊目的や生理痛の治療のために中用量ピルが使われていましたが、乳がんが増えるリスクであることが判明しています。その後、低用量ピルが主流になっていますが、以前のデータをひきずっているからか、現状では乳がん発症リスクを増加させる可能性がある、という位置づけです。とはいえ、日本人でのデータでは、低用量ピルや更年期障害へのホルモン補充療法による乳がん発症リスクの増加は認められていません。世界のデータでも、最近の超低用量ピルや、HRTでデュファストンを使用する場合には、リスクの増加はないことが分かっています。なお、HRTが乳がんリスクに及ぼす影響は小さく、座ってばかりのライフスタイルや肥満、アルコール摂取と一般的な要因による増加と同等かそれよりも低いと報告されています。

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