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院長ブログ

ミフェプリストンの国内第三相試験(2021.12.30更新)

今月の日本産科婦人科学会雑誌に、WHOが真空吸引法とは別に推奨している、薬剤による中絶方法についての国内データが公表されていました。以前からミフェプリストン内服による方法は知られていましたが、日本ではまだ認可されていません。これまで個人輸入で内服して腹痛や出血で救急外来に飛び込んでくることがあり、いい印象がありませんでしたが、1980年にプロゲステロン受容体阻害剤として開発されてから、現在はプロスタグランジン製剤との併用方法が確立されています。妊娠9週までが推奨されており、イギリスで2000人を対象とした試験が行われ、最終的に97.5%が成功しているものの、0.15%に輸血が必要だったようです。オーストラリアでは15,008人を対象として、最終的に95.16%が成功しています。
今回日本では120人が組み込まれ、投与後24時間以内に95.8%で胎嚢が排出されるも、このうち3例で子宮内遺残物が原因で外科的処置が行われて不成功となっており、成功率は93.3%となっています。有害事象は30.8%が下腹部痛で、20.8%で嘔吐がありました。重篤な有害事象は0.8%で、不完全流産と失血性貧血でした。
自宅で内服させる国もありますが、内服後12時間程度で約9割排出されることから、出血や腹痛の症状を鑑みると、日本では入院可能な施設での対応になると思われました。

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