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性感染症の治療

性感染症とは、性行為によって感染する病気の総称です。「性病」とも呼ばれています。

性感染症は、初期には自覚症状がないことが多いので、感染に気がつかないことが多くあります。性行為の際に避妊具を付けることで防ぐことが出来ます。

性感染症には主に下記の病気があります。

  • クラミジア感染症:性感染症のなかでも頻度が多く、多い世代では10人に1~3人が感染しているという報告もあります。下腹部痛やおりものの増加などの症状が出ますが、症状に気が付かないことが多く、放置すると卵管が癒着・閉塞することで将来の不妊の原因となります。1回の内服で治療はおしまいなので、パートナーが変わった方や、複数のパートナーがいる方は検査をお勧めします。
  • 淋菌感染症(淋病):潜伏期は2~9日ですが、男性に比べて女性は症状が無いことも多く、症状が出る場合は尿道炎や、子宮頸管炎によるおりものの増加、さらに子宮内膜炎や骨盤内への感染波及した場合は発熱や下腹部痛として症状が現れます。直腸に感染した場合は、下痢、血便、ねばりのある血便などがあります。治癒過程で卵管などが癒着すると、不妊や子宮外妊娠の原因にもなります。また同時にクラミジアにも感染している場合があります。オーラルセックスで咽頭に感染した場合は、むずむずしたかゆみや不快感、痛み、出血などがあります。ご心配の方は、うがいによる検査もできます。
  • 梅毒:最近増えているようですが、症状が多彩でなかなか診断がつかないことがあります。一般的な感染進行においては、まず感染した口や外陰部に潰瘍や丘疹ができて、リンパ節が腫れることが多いです。全身に紅斑などの皮膚症状が出たり、あらゆる臓器に症状が出るようになります。放置していると、進行性の麻痺を発症することもあります。
  • トリコモナス腟炎:性交渉による感染が多いのですが、タオルや浴槽などで感染することもあります。典型的な症状は黄色い泡状のおりものの増加とかゆみです。腟剤や内服薬で治療をしますが、飲酒で気持ち悪くなることがあります。
  • 性器ヘルペスウイルス感染症:性交渉以外に、ウイルスが付着した手指やタオルなどからも感染します。初めて感染した場合には、外陰部のかゆみ・不快感の後、発熱、全身倦怠感、足の付け根のリンパ節の腫脹、外陰部に痛みを伴う多発性の浅い潰瘍や小水疱が急激に出現します。排尿困難や歩行困難のため、入院が必要になることもあります。再発する場合は、免疫力の低下、ストレスや月経などが誘因となって発症しますが、症状は軽く、1週間程度で軽快することが多いです。出産時にウイルスを排出している場合には新生児が重篤になる場合があるため、帝王切開が必要です。
  • HIV感染症:当院でも検査をしていますが、保健所で無料で検査を受けることができます。
  • HPV感染:ヒトパピローマウイルスの種類は現在180以上あります。HPVの感染は性交渉の有無に関わらず、ウイルスの種類によってさまざまな症状があります。6型や11型などが原因となるものは、尖圭コンジローマです。ちなみに子供にもよくできる尋常性疣贅(手足にできることが多いイボ)はHPVの2型や27型などです。子宮頸癌は16型や18型などが子宮の特定の場所に感染することが原因であることが知られています。
  • 尖圭コンジローマ:外陰部に鶏のトサカやカリフラワー状のイボができることがあります。自然消滅することもありますが、広がる前に治療をお勧めします。治療は軟膏、液体窒素による凍結療法、電気メスやレーザーによる焼灼や蒸散、外科的切除です。

治療

疾患によって異なりますが、先ずは検査によって病気を特定し、薬物による治療をおこないます。

進行すると治療に難渋したり、将来の不妊症の原因になる場合もありますので、気になったら早めに受診しましょう。

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