生理痛
生理は約1か月の周期で子宮内膜がはがれて排出される現象です。その際の下腹部痛や腰痛などの症状を「月経困難症」といい、約30%の女性にみられます。これは子宮内膜でつくられる「プロスタグランジン」などが原因で、子宮を収縮させて腹痛を起こしたり、全身にめぐって頭痛・嘔気・下痢などの症状を起こしたりします。子宮内膜症や子宮腺筋症などが原因の場合もあります。
治療法
プロスタグランジンが作られるのを抑制する鎮痛薬や、排卵や子宮内膜が厚くなるのを抑制することでプロスタグランジンの産生が少なくなる低用量ホルモン(女性ホルモン+黄体ホルモン)を内服します。最近は、子宮内膜を薄くさせるホルモンを持続的に作用させる、子宮の中に装着するお薬もあります。5年間効果が持続して、過多月経も軽減します。