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閉経関連尿路性器症候群(GSM)と筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)

[2026.04.30]

日産婦医会報の4月号に、新たな疾患概念の紹介が載っていました。日本橋骨盤底診療所の安倍弘和先生の詳説(産婦の実際:vol75;123-,2026)で、「閉経関連尿路性器症候群(GSM)と筋筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)」です。GSMとは腟と外陰部、さらに下部尿路を一体としてとらえた症候群で、これまで婦人科では「萎縮性腟炎」という狭い概念だけで診療されていましたが、泌尿器領域も含めて疾患概念が拡張されて使われるようになっています。これは以前紹介したことがあります。
今回は、筋膜性骨盤疼痛症候群(MPPS)や筋筋膜性頻尿症候群(MUFS)ですが、GSMよりもさらに新しい疾患概念で、実際初めて知りました。GSMは女性ホルモンが少なくなることで腟・外陰部・尿路に症状が出てくるものですが、MPPSは骨盤底筋が過剰に緊張することで痛みがでてくるのが病態です。外陰部痛・尿道痛・頻尿の症状があり、GSMとして治療されていることも多いようです。MUFSは最新の疾患概念で、過活動膀胱と誤認されやすいとのことです。GSMとMPPS/MUFSは併存することも多く、鑑別には腟健康指数、骨盤底の評価が不可欠とのこと。
MPPS/MUFSの治療は局所エストロゲン、レーザー療法に加え、骨盤底理学療法が重要であり、個々の病態に応じて多面的に介入することが有効だそうです。婦人科・泌尿器科・骨盤底リハビリテーションの連携が治療成績に関係するとのことです。

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