母乳ケア
[2024.08.29]
先日、尊敬している的野博先生が会長で第15回関東産婦人科乳腺医学会が開催されました。助産師の先生方を含めた乳腺炎のセッションがあり、あまり接する機会のない母乳ケアについての話題が興味深かったです。扁平・陥没乳頭の場合、妊娠32週からニップルフォーマー®(medela社)を使用しているとのことでした。妊婦検診では胎児を主にみており、おっぱいケアは助産師さんにおまかせしているので、勉強になりました。助産師側からの要望?として、うまく授乳ができない場合もありますが、初めから保護器を使ったり、赤ちゃんに哺乳瓶の乳首を覚えさせたりしないで欲しい、とのことでした。
とはいえ最近、母乳ケアで助産院を受診される方が減っている印象とのコメントもありました。産後うつなどもあり、無理に授乳をすすめなくなったからのようです。また、うっ滞性の乳腺炎が続く場合は、横浜市の場合、横浜市産後母子ケア事業(訪問型母子ケア)というものが利用できるとのことです。調べてみると、申請してから7日程度経ってからになり、出産後4か月未満でないと利用できないのですが、助産師が訪問でケアしてくれます。