乳腺エコーでのスクリーニング
[2019.07.29]
今年5月のJAMA Internal Medicineに、乳がん検診として乳腺エコーをやっても効果が期待できない、と発表(米国)されました。とはいえ、検者の質を担保できればスクリーニングとして機能するようです。最近、専門知識がなくても乳腺に器械をのせるだけで自動的に検査をすることができるようになっており、将来はAIが診断を下すようになると思いますが、現状では、精度は検者の能力に依存しています。海外ではその能力のばらつきが大きいようです。
日本では超音波や放射線診断の資格認定はけっこう厳しく、きちんと検査をされていればスクリーニングとして機能すると考えられています。実際、マンモグラフィーのみで乳がんを検出する割合は77%ですが、エコーを併用すると91%検出することができることが報告されていますし、どうやら厚生労働省関連の研究(J-START)でもよい結果になりそうとのことですので、報告が期待されています。