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胎盤にも細菌が存在?

[2019.11.01]

皮膚や口腔・腸管内などには、常在菌が存在していることが知られています。細菌の存在は悪い(感染)と思われがちですが、細菌がいないと逆に不健康になってしまうことも場合もあります。また、これまで細菌がいることが想定されていなかった場所にも細菌が確認されるようになり、たとえば子宮では、存在する菌の種類によっては不妊症との関連があるという論文も報告されています。さらに今年の夏、米国産科婦人科学会の学会誌に、胎盤にも低濃度で細菌が存在していることが報告されました。

絨毛膜羊膜炎により早産になる場合は、原因となる細菌が検出されるのは当然なのですが、臨床的にも組織学的にも感染が見られない場合(陣痛が来る前の帝王切開による全ての胎盤)にも細菌が可視化されて確認(16S rRNAの検出)されたとのことです。

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