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新型コロナウイルスワクチン接種で母体から胎児に移行する抗体の量

[2022.01.31]

現在、日本で新型コロナウイルスに対する必要回数のワクチン接種が完了した割合は79.2%だそうです。妊娠中の接種も推奨されていますが、実際、どのくらい効果があるのか、4回目のワクチン接種が開始されているイスラエルから報告がありました(JAMA Pediatr. 2021 Dec 21. Online ahead of print.)。
妊娠中期にワクチンを接種した妊婦とその出生児から採血(分娩30分以内)をして、免疫グロブリン(IgG)を測定したところ、新生児の抗体価は母親の2.6倍高かったとのことです。IgGは胎盤を通過するので胎児に移行するのは当然なのですが、母体の2倍以上の抗体が移行しているとは驚きです。出生後は母乳中に分泌される抗体によって守られるので、やはり赤ちゃんのためにも妊娠中でもワクチン接種をしたほうがよいでしょう。

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