40歳台で非高濃度乳房の方の乳がん検診
[2021.09.28]
乳がんの発症は40歳台から増えてきますが、子育てや介護などが重なって最も受診率が低くなる年代でもあり、家庭や社会の中で中心的な役割を担っていることからも、進行がんで見つかると周囲への影響が大きくなってしまいます。日本のマンモグラフィーによる乳がん検診は40歳から始まりますが、これまで高濃度乳房の場合、超音波検査を追加することでがん発見率が上昇することが知られていました。
2021年8月にJAMA Network Openで報告された厚生労働省の国家的プロジェクト(J-START)の結果によると、日本人の40歳台においては、高濃度乳房に限らず非高濃度乳房においても、超音波検査の併用で感度が上昇するようです。マンモグラフィーのみでは69%であった乳がん発見率が、超音波検査を併用することで93%になったとのことです。40歳台の方は高濃度乳房でなくても、超音波検査も一緒に受けるとよいでしょう。