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円錐切除後にHPVワクチンを接種しても効果があるか?

[2023.10.31]

子宮頚がんや中咽頭がんの予防目的にHPVワクチン接種が有効であるというエビデンスが蓄積されています。日本でも男性への公費での接種について、2022年8月から会議が再開されているようです。
今回の話題は、子宮頸部異形成で円錐切除をした後のワクチン接種の効果についてです(Sex Transm Infec.2023-055793)。円錐切除後に高悪性度病変が5~25%&再発すると報告されていますが、術後にワクチン接種をすることでCIN2の再発を減少させるのかということについて、メタアナリシスされていました。2001年1月から2023年5月までに発表された14322の論文のうち、最終的に20件の研究が検討されました。
結果は、HPV遺伝子型に関係なく、ワクチンによるCIN2の再発を抑制する効果は全体で69.5%(95%CI:54.7%~79.5%)で、HPVワクチンの価数は影響がありませんでした。円錐切除前に初回接種を受けている場合は、抑制効果が78.1%(95%CI:68.7%~84.7%)と最も高かったようです。つまり、円錐切除後にワクチンを接種するとCIN2の再発率が約70%低下することになります。

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